furukawa
Iʼm here to see you in bed、2020、アクリル・コットン

furukawa
(左)The girl who found me(右)The man who found me 、2020、アクリル・コットン

furukawa
He sits on the fur、2020、アクリル・コットン



古川諒子 / FURUKAWA Ryoko
"記憶のないカウボーイは庭にいる"

顔のない人物や場所が特定できない風景をぼかしやにじみ、そして時に輪郭線を強調しながら匿名の物語を描く古川諒子。近年絵画や小説等でつくりあげられるフィクションの世界と観る者の記憶との関係性に着目しています。このたびは、古川が任意の言葉をランダムに引くことで出来上がったフレーズ「記憶のないカウボーイは庭にいる」を起点に絵画へ仕立て上げていくシリーズを展開します。意味を持たないフレーズから古川がつくりだす虚構の物語とイメージの積み重ねは、絵画となることで観る者の記憶を呼び覚まし共感を得ることができるのでしょうか。

#painting #fiction

展示:2020年1月4日(月)〜2月28日(日)
* 2月4日より滞在制作

開館時間:10:00 - 17:00(最終入館は16:30)
会場:アートギャラリーミヤウチ3F展示室
休館日:火・水曜日、12/29-1/3(2/10, 23は開館)
観覧無料


プロフィール

1994年兵庫県生まれ。2020年に広島市立大学芸術学部を卒業後、現在は同大学大学院芸術学研究科修士課程在学。主な個展に、「記憶のないカウボーイは庭にいる」(ギャラリーG、広島、2021)、「しらない土地のしらない人々」(広島芸術センター、2020)、「顔のないゆうれい」(本と自由、広島、2019)。グループ展に、「贈ろう、アート」(ギャラリーG、広島、2020)、「すがたなき森」(広島芸術センター、2019)、「1km以内の人物画」 (Atmosphere、東京、2019)。
HP:ryokofurukawa.com

"記憶のないカウボーイは庭にいる"について

《記憶のないカウボーイは庭にいる》とは、制作者が「どこで」「だれが」「どのように」と書いた紙をランダムにひき、そこに出た「庭」「カウボーイ」「記憶がない」を繋ぎ合わせた語句です。すべてのペインティングは、《記憶のないカウボーイは庭にいる》という一語のみを手がかりとして制作しています。 記憶のないカウボーイは、本来いるはずであった牧場を離れ、どこの国か分からない整備された庭にいます。彼自身なぜそこにいるのか分かりません。絵画も同じように、絵の具は布の上にいて、何故そこにいるのか分かっていません。 まるでページをバラバラにした本のように前後の文脈を無視したものは、制作者、鑑賞者ともに任意のストーリーに仕立て上げます。語句を組み合わせた何の意味を持たないフレーズが作品によって意味を持ち、虚像が一人歩きをはじめます。前後を無視した虚構は、絵画によって強固にすることができるのでしょうか。(古川諒子)


本展は、「広島市文化芸術振興臨時支援事業~文化芸術の灯を消さないプロジェクト~」の一環として広島市を拠点とするアーティストの創作活動を紹介してく取り組みの一つして開催しています。新型コロナウイルスの影響で、決まった日時や場所での作品鑑賞は当然にあるものではなく不安定なものであることを目の当たりにしました。そのような状況下でもアーティストの活動は止むわけではなく、展覧会や演奏といった発表の形だけに留まらず制作、研究・実験といった創作活動は個々の時間で続いています。このたびのプログラムは当館をはじめ、広島市内各所、オンラインなど場所や活動期間も各アーティストで異なります。それぞれのアクティビティ(活動や遊び)を通して、作品の孤立性と関係性、展覧会やスペース、そして鑑賞のあり方を問いながらそれらの見直しを試みていきます。


主催:アートギャラリーミヤウチ
支援:広島市 文化芸術の灯を消さないプロジェクト