当館は2013年9月1 日に開館し今年で10周年を迎えます。2012年の財団設立時にはコレクション(所蔵作品)の収集方針は定まっておらず、前代表理事の先輩医師や学童時の恩師が描いた絵画の寄贈から始まりました。開館後は、先代の意志を引き継いだ現代表理事が廿日市市ゆかりの作家の作品や、企画展などで出品された作品を購入、あるいは寄贈によって少しずつ収集をしてきました。
2016年には、かつて広島市内にあった画廊梟のオーナー志條みよ子(1923-2013年)が愛蔵していた約200点の作品を「梟コレクション」としてご遺族より寄贈を受け収蔵します。そこからさらに様々なご縁をいただき、収蔵と同時に広島の戦後の美術活動に関わってこられた(いる)作家や画廊の調査研究を当館でも進めることとなりました。
現在、約600点近くコレクションしていますが、若手作家の作品とコレクションを織り交ぜたテーマ展も含め、年に1回以上公開をしており、この度は10周年記念として、これまでの所蔵歴の軌跡を少しでもご紹介できればとほんの一部ではありますが、選定して展示しています。
マグダレーナ・アバカノヴィッチ、青山 二郎、赤松 和彦、池田 一憲、伊藤 隆介、井上 長三郎、入野 忠芳、岩岡 貞美、宇佐川 良、沖中 志帆、小沢 剛、香川 龍介、景山 淳吉、久保 俊寛、久保 寛子、黒田 大スケ、児玉 香織、小宮 太郎、笹岡 啓子、田谷 行平、たべ・けんぞう、丹田 和宏、常富 芳香、鶴岡 政男、殿敷 侃、豊原 正子、長岡 朋恵、七搦 綾乃、貫 志朗、野村 守夫、灰谷 正夫、浜崎 左髪子、福井 芳郎、船田 玉樹、まつだ なる、丸橋 光生、薮野 圭一、山路 商、山本 美次、チャールズ・ウォーゼン