「街・貌・花 –広島を描く」画廊梟のコレクションから

2025年8月1日(金)-10月13日(月・祝)

「街・貌・花」をテーマに 画家たちの絵をとおした広島

被爆80周年の節目にあたり、当館の主要コレクションのひとつである「梟コレクション」を中心にご紹介します。梟コレクションは、1966年から1986年まで広島市内で営まれた「画廊梟」(以下、梟)のオーナー、志條みよ子氏の旧蔵品で、主に梟で展示歴のある作家の作品約200点と、展覧会の案内状や手紙などの関連資料をまとめたものです。

幅広い世代の画家が出展した梟では、「街」「貌(かお)」「花」といったテーマを掲げた展覧会が数多く開催され、案内状には志條氏の芸術観も記されています。画家たちは、それぞれのテーマに応えながら、広島への眼差しを表現してきたのではないでしょうか。
本展では、戦後の復興期に現役で活動した画廊や作家の作品を通して、改めて広島の戦後美術の一端を記録し、共有することを目指します。

志條みよ子と梟コレクションについて

志條みよ子(1923-2013年)は、戦後間もなく文化人が集まる「酒場 梟」を開業。酒場のある通りを通称「なめくじ横丁」と名付け、1966年に「画廊 梟」に改装。広島の戦前・戦後美術史における重鎮作家の福井芳郎、灰谷正夫、船田玉樹から、当時若手だった殿敷侃、入野忠芳、田谷行平、久保俊寛といった画家を取り扱った。2016年志條の愛蔵品(梟コレクション)約200点を、ご遺族の意向からアートギャラリーミヤウチで収蔵する運びとなり、2018年には、初公開として特別展「梟コレクション 志條みよ子の眼と愛」を開催。

出品作家・作品

豊原正子《ひまわり》
浜崎左髪子《段原末広町の宇品線》(1981)
木村武男《人物》
久保俊寛《ピエロ》(1985年頃)
殿敷侃《空、夏》(1984年)
田谷行平「題名不詳(花)」(1972年頃)
貫志朗「題名不明(花と人物)」(1978年)
増田勉《花と鳥》
大木茂《広島元安川朝景》
入野忠芳「題名不詳(顔)」
福井芳郎《骸骨群》(1968年)

ほか

豊原正子《ひまわり》
木村武男《人物》
浜崎左髪子《段原末広町の宇品線》(1981)

関連イベント

アートをうつそう!まねっこポストカード

  • 8/24(日) 13:30〜
  • 小学4年生以上、参加費:700円(材料費込)+観覧料
      展示作品を模写して、オリジナルのポストカードをつくる造形ワークショップ
      ★同時開催「KIT Miyauchi01」との連携イベント
      ご予約はこちら:https://forms.gle/42Yupu4KNPCzXTYU6

    おはなし会:画廊梟について

  • 9/27(土) (1) 15:30〜17:30 (2) 18:30〜20:30
  • 参加費無料(但し1ドリンク制、要観覧チケット)※途中入退場可能
      梟について知っている人も知らない人も、作家のこと、志條さんのこと、街のことなど、当時の情報を交換したり、共有するお話し会
      ご予約はお電話(0829-30-8511)または、予約フォームから:https://forms.gle/f1YPLdSoXfJB7pSJA

    学芸員によるギャラリートーク

  • 8/3(日)、9/13(土)各13:30〜
  • 10/12 (日)11:30〜
  • 参加費無料(但し要観覧チケット)
      ※担当学芸員より展示のみどころをお話します。8/3と9/13は、同時開催展「KIT Miyauchi 01」のギャラリートークも同時に実施
  • 基本情報

    会期

    2025年8月1日(金)-10月13日(月・祝)

    開館時間

    10:00-17:00(最終入館は16:30まで)

    休館日

    火・水曜日(但し9/23は開館)

    観覧料
    • 一般:300(240)円
    • 学生:200(160)円

    ※ 9/15(月・祝)まで同時開催の「KIT Miyauchi 01」もご覧いただけます
    ※ 9/18(木)以降は、一般200円(160)円、学生150(120円)
    ※( )内は10名以上の団体料金。高校生以下又は18歳未満、各種障がい者手帳をお持ちの方と介助者1名は無料

    夏休みプロジェクト「KIT Miyauchi 01」
    会期:2025年8月1日(金)-9月15日(月・祝)
    会場:アートギャラリーミヤウチ 2F展示室
    展示の詳細はこちら

    主催

    公益財団法人みやうち芸術文化振興財団

    担当学芸員

    今井みはる

    スタンプラリー

    本展は、はつかいちアートレゾナンスの企画「はつかいちアートスタンプラリー」の対象展示です

    • 第1弾:開催中〜2025年8月31日
    • 第2弾:2025年9月1日〜2026年5月31日(予定)

    詳細はこちら:https://www.umam.jp/hatsukaichiartresonance/

    賛助会員・ご寄附のお願い

    今後も継続してコレクションを保存、調査、発信していくために、皆様からのご支援も不可欠です。当館の活動にご賛同いただける場合は、賛助会員またはご寄附にて応援いただけますと幸いです。
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    詳細はこちら:賛助会員・寄付金のご案内