【HACH講座】作品/資料のアーカイブワークショップ

2023年9月23日・9月24日・11月11日・11月12日

広島の戦後に活躍した美術家及び画廊に関する作品/資料のアーカイブワークショップ

戦前・戦後の広島市内での美術活動の記録は『美術ひろしま』(1981〜、広島市文化財団)を中心に記録が残っています。一方で、個別の作家の作品調査や資料保存は、美術館で実施できることも限られ、さらに作家と密に関わってきた画廊の個別の歴史は公に残されることが多くありません。そのような背景から広島の美術活動に関わった作家や画廊の資料や情報を記録していく人材育成と、公開できる媒体を増やしていくことを目的とします。
本講座では、近現代美術史や広島の美術史/画廊史 研究を行う出原均氏の指導、監修のもと、主に広島で1950年代以降に活動した作家の作品・資料及び作家の活動に相関する画廊について、本人又は関係者からの聞き取り調査による記録の公開を進める作業を行います。対象の作家は、物故作家(画家)から1名程度、画廊は画廊梟(1966-86)、無垢画廊(1975-)を 予定。昨年度開催した同講師によるアーカイブ とドキュメンテーション方法の基礎を振り返りながら、資料や記録の公開に向けて具体的な整理方法を学びながら実践していきます。

[講座内容]
① アーカイブとドキュメンテーションの基礎の復習、画廊梟の資料整理
② 無垢画廊の聞き取り調査の整理
③ 物故作家に関する作品調査、聞き取り調査の整理
④ 物故作家に関する作品調査、聞き取り調査の整理

HACH(広島芸術都市ハイヴ|Hiroshima Arts & City Hive)とは

広島市立大学が文化庁の大学における文化芸術推進事業の助成を受けて、芸術と地域との繋ぎ手(メディエーター)を担う人材を養成するための組織です。

蜂が協業して一時的に巣を創りあげるように、私たちは空きスペースを見つけて場所づくりをして、芸術実践の可能性を広げていきたいと考えています。それを媒介する人たちをメディエーターと呼んでいます。 HACHのメディエーター養成の目標として、街中への芸術を使った公共介入(パブリック・インターベンション)を推進するための地域と芸術人材(作り手や支え手)との協業のあり方を社会実験していきます。

そのために、文化芸術の歴史を調査して再認するためのアーカイブ文化醸成と情報発信に貢献できるひと、街に介入するためのマネージメントやリスク管理に配慮しながら様々な場所で展示設営できるひとの育成プログラムを予定しています。

HACHは、横川エリアマネジメント連絡協議会との協力を得て、AIR Hiroshima Galleryや横川ベースといった横川で開かれた管理スペースを活用する取り組みを開始し、そこを拠点のひとつに他の地域との連携を構築しながらレクチャーやワークショップを開催します。

講師:出原均(美術評論家、アーツ前橋館長)

1986年から2005年まで広島市現代美術館(86年〜89年は開設準備室)に、2007年から2021年までは兵庫県立美術館に勤務。現在、アーツ前橋館長。企画した展覧会は、個展では、篠原有司男(1992年)、戸谷成雄(1995年)、菅木志雄(1997年)、柳幸典(2000年)、横尾忠則(2002年、2014年)、草間彌生(2005年)、榎忠(2011年)、舟越桂(2015年)、それ以外では、「広島の美術の系譜」(1991年)、「ヒロシマ以後」(1995年)、「表出する大地」(1997年)、「現代絵画のいま」(2012年)、「1945年±5年」(2016年)など。

基本情報

開催日

①9月23日(土) 13:30-16:30(3h)
②9月24日(日) 13:30-15:30(2h)
③11月11日(土) 13:30-16:30(3h)
④11月12日(日) 14:30-16:30(2h)

参加費

無料

定員・対象

定員:5名
対象:アーカイブ・資料整理について学びたい学生・文化芸術関係者(パソコン作業があり。タイピング、ワードやエクセルの基本的な操作ができる方が望ましい。)

お申し込み

以下のフォームよりお申し込みください
https://forms.office.com/r/WJeRdDpu2K

申し込み期日:9月20日(先着順)
定員に達したため、お申し込みの受付は終了いたしました。

主催

広島芸術都市ハイヴ|Hiroshima Arts & City Hive
令和5年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業

企画・運営

アートギャラリーミヤウチ