資料整理やアーカイブ構築を進めていく上で、現物の作品や関連資料を長く活用していくための「保存修復」も念頭に置く必要があります。美術系の大学でも技法や材料研究に比べ専門のコース以外では保存修復に関して学ぶ機会は多くありません。また、作品の保管場所は美術館といった環境が整えられた場所だけではなく、個人の自宅や会社など様々な環境下にあり、特に日本では湿度の問題を抱えています。本講座では、誰もが作品や資料の保有者になる可能性があるなか、基礎知識として保存修復について学ぶことを目的とします。講師には兵庫県立美術館の保存修復グループの学芸員・岩松智義氏をお呼びし、今回は主に油彩作品の保存と修復に大切な環境、道具、技術、予防などを学んでいきます。
広島市立大学が文化庁の大学における文化芸術推進事業の助成を受けて、芸術と地域との繋ぎ手(メディエーター)を担う人材を養成するための組織です。
蜂が協業して一時的に巣を創りあげるように、私たちは空きスペースを見つけて場所づくりをして、芸術実践の可能性を広げていきたいと考えています。それを媒介する人たちをメディエーターと呼んでいます。 HACHのメディエーター養成の目標として、街中への芸術を使った公共介入(パブリック・インターベンション)を推進するための地域と芸術人材(作り手や支え手)との協業のあり方を社会実験していきます。
そのために、文化芸術の歴史を調査して再認するためのアーカイブ文化醸成と情報発信に貢献できるひと、街に介入するためのマネージメントやリスク管理に配慮しながら様々な場所で展示設営できるひとの育成プログラムを予定しています。
HACHは、横川エリアマネジメント連絡協議会との協力を得て、AIR Hiroshima Galleryや横川ベースといった横川で開かれた管理スペースを活用する取り組みを開始し、そこを拠点のひとつに他の地域との連携を構築しながらレクチャーやワークショップを開催します。
東北芸術工科大学で西洋絵画修復を学び、2004年に大学卒業とともに渡独。ドイツの美術館にて絵画保存修復の研修を経て現地の大学に進学し絵画、彩色木彫、現代美術の保存修復を学ぶ。大学院修了後にフリーランスの修復家として活動。2017年に帰国し、2019年より現職。
開催日 | 2023年10月15日(日) 14:00-16:00(2h) |
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参加費 | 無料 |
定員・対象 | 定員:10名程度 |
お申し込み | 以下のフォームよりお申し込みください 申し込み期日:10月13日(先着順) |
主催 | 広島芸術都市ハイヴ|Hiroshima Arts & City Hive |
企画・運営 | アートギャラリーミヤウチ |