1939年広島市東区生まれ、2013年没。1962年現武蔵野美術大学を卒業、1966年広島市にて入野美術研究所を開設。1975年に第11回現代日本美術展大賞、1985年に第3回ヒロシマ アート グラント受賞。自主企画として被爆周年に香川龍介、田谷行平と3人展「ヒロシマ50」(1995年)、「ヒロシマ60」(2005年)、「ヒロシマ70」(2015年)を開催(2015年は遺作出品)。1989年広島拘置所に全長約200メートルの壁画を制作、2009年から2013年春まで修復を手がける。少年期に起きた事故に続き被爆を体験した入野は、「崩壊と生成」をテーマに制作を続けた。