STUDIO PINK HOUSE

2016年2月13日(土)-3月13日 (日)

スタジオピンクハウスのメンバーによる作品展&オープンスタジオ

ピンク色の外壁が印象的な民家がアートギャラリーミヤウチの隣に立地しています。ギャラリーではその民家を通称「ピンクハウス」と呼び、倉庫や展示場所等として使用してきました。2015年4月からは若手作家の制作場所として解放し、現在2名の作家が利用しています。

諫山元貴は、焼成していない磁器土のオブジェが水中で崩れていく様子を定点撮影した映像を媒介に、普段知覚できない現象や、日常的に意識しないモチーフを劇的に提示する作品を制作しています。最近では、同一個体内で異なる遺伝子が混じりあっている状態の「キメラ」を題材に、個体、気体、エネルギーなどが人工的に創造されてきた背景から見えてくるものを、創作行為に重ねて試作を続けています。
手嶋勇気は、古典的な絵画技法を学んだ上で、現在はラフスケッチのような絵画を制作しています。人物画では、顔の表情や体型を忠実に再現するのではなく、仕草や佇まいでモデルの素姓を想起させるタッチが特徴的です。モチーフに向き合いながら描いていた時の空気感や時間も絵の中で流れ続けているかのようです。そのタッチは日々更新され、作品や作家のイメージさえも固定しないようなスタイルを続けています。

この2名の作家により、ギャラリーでは近作の発表、スタジオピンクハウスでは日時限定で、現在制作中の作品や制作現場を公開します。是非お立ち会いください。

スタジオアーティスト / 参考作品

諫山元貴、手嶋勇気

諫山元貴 Still from “Chronos / Kairos "
諫山元貴 Still from “遮光機土偶"
諫山元貴 Still from “Screen"
手嶋勇気 "Junko"
手嶋勇気“self-portrait ” 
手嶋勇気 "Junko” Private Collection
手嶋勇気 "drawing -portrait of Junko-”

諫山元貴 / Genki Isayama

1987年大分生まれ。2009年京都造形芸術大学美術工芸学科総合造形コース卒業、2011年広島市立大学大学院芸術学研究科博士前期課程現代表現領域修了。最近の主な展覧会に、「Sights and Sounds: Japan」(ユダヤ博物館 [The Jewish Museum] 、ニューヨーク、2016)、「ULTRA AWARD 2015: ポスト・インターネット・アート−新しいマテリアリティ、メディアリティ」(ギャルリ・オーブ、京都、2015)、「群馬青年ビエンナーレ」(群馬県立近代美術館、2015)、「UTOPIA–何処にもない場所–」(ART BASE 百島、広島、2012)。2010年「ULTRA AWARD 2010」(京都)にて最優秀賞を受賞。2014年にはベルリンのStudio Haegue Yangのレジデンスプログラムに参加した。

手嶋勇気 / Yuki Tejima

1989年北海道生まれ。2006〜08年に北海道伊達市の「だて噴火湾アートビレッジ:野田・永山塾」に入塾。2008年札幌平岸高校デザインアートコース卒業。2014年広島市立大学大学院博士前期課程芸術学研究科絵画研究修了、現在同大学院芸術学研究科博士後期課程在籍。最近の主な展覧会に、「THE CHUSHINS : The joint exhibition of 3 painters」(横川創苑、広島、2015)、「ドローイング展」(ひなた文庫、熊本、2015)、「兆ーKIZASHIー展」(天満屋広島八丁堀美術画廊/アルパーク天満屋ギャラリー、2014)。2013年、フレスコ画の技法研究を行うためにイタリアのローマ、ナポリ、ポンペイを周遊した。2014年に修了作品が優秀賞を受賞、広島赤十字・原爆病院に別作品が買い取りされた。

基本情報

会期

2016年2月13日(土)-3月13日 (日)

開館時間

11:00 -18:00|最終入館は17:30まで|

会場

2F展示室、スタジオピンクハウス

休館日

火・水曜日

観覧料

無料