「街・貌・花 –広島を描く」画廊梟のコレクションから
被爆80周年記念 コレクション展
当館は2013年9月1日に開館しました。2012年の財団設立時にはコレクション(収蔵作品)の収集方針は定まっておらず、前代表理事の先輩医師や学童時の恩師が描いた絵画の寄贈による所蔵から始まりました。開館後は、先代の意志を引き継いだ現代表理事が廿日市市ゆかりの作家の作品や、企画展などで出品された作品、そして多くの作家や市民の皆様のご厚意から寄贈を中心に少しずつ収集してきました。
2016年には、かつて広島市内にあった画廊梟のオーナー志條みよ子が愛蔵していた約200点の作品と関連資料を「梟コレクション」としてご遺族より寄贈を受け、当館の主要コレクションとなりました。「梟コレクション」の収蔵を機に様々なご縁をいただき、収蔵だけに留まらず広島の戦後の美術活動に関わる作家や画廊の調査研究を当館でも進め、次世代へ繋げていくためのアーカイブ活動も積極的に行っています。
2023年現在、「広島の美術」「現代美術」を軸に約600点近くの作品をコレクションしていますが、これらの作品は借用作品と織り交ぜたテーマ展も含め、年に1回以上公開しています。
約600点の収蔵作品のうち、一部をご紹介します。
広島市内の最初期の企画画廊「画廊梟(ふくろう)」(1966-1986)のオーナー志條みよ子(1923-2013)が所蔵していた約200点の作品。全て小品だが、当時の若手から重鎮までの作家の作品が揃い、地元の画家たちを取り扱った画廊の軌跡を示す貴重な資料群。2016年ご遺族からの寄贈により収蔵。
大木茂(1899-1979)《広島元安川朝景》水彩 ほか
青山二郎(1901-1979)《三崎油壺》1958年、油彩
野村守夫(1904-1979)《風景》油彩
灰谷正夫(1907-1985)《黒い花》1956年、油彩 ほか
福井芳郎(1912-1974)《なめくじ横丁》1964年、油彩 ほか
浜崎左髪子(1912-1989)《内海風景》紙本彩色 ほか
船田玉樹(1912-1991) 《山》紙本彩色 ほか
増田勉(1916-2007)《花と鳥》油彩
宮川啓五(1927-2023)《三滝寺》水彩 ほか
豊原正子(1930-?)《ひまわり》紙本彩色
香川龍介(1932-2018)「題名不明」1983年頃、油彩 ほか
浜田裕子(1935-)《にわとり》油彩 ほか
入野忠芳(1939-2013)《裂罅》1977年、油彩 ほか
たべ・けんぞう(1939-)《メモリー・オブ・ハー》1971年、シルクスクリーン ほか
久保俊寛(1941-2025)《二果》1980年頃、油彩 ほか
薮野圭一(1941-)《花束》油彩 ほか
殿敷侃(1942-1992)《空、夏》1984年、油彩 ほか
池田一憲(1942-)《私の祭り世界》1977年、水彩 ほか
田谷行平(1942-)《花瓶》1972年頃、油彩 ほか
西谷勝輝(1942-)《人形》水彩 ほか
まつだなる(1956-2005)「題名不明」1986年頃、アクリル ほか
ほか23作家
※作家の生年順に記載
画家・灰谷正夫(1907-1985)及び灰谷のご子息がコレクションしていた作品。戦前から交友のあった画家や自由美術協会関連の作家を中心とした作品約40点。灰谷自身の若き日の作品も同時に寄贈を受ける。2018年ご遺族からの寄贈により収蔵。
山路商(1903-1944)《黄色イカベ》油彩
宇根元警(1904-1970)「題名不明」1951年、油彩
井上長三郎(1906-1995)《顔》油彩 ほか
鶴岡政男(1907-1979)《風景》1955年、水彩
灰谷正夫(1907-1985)《花》1929年、油彩 ほか
丸木俊(1912-2000)「題名不明」紙本彩色
岩岡貞美(1913-1945)「題名不明」1940年頃、油彩
溝田コトヱ(1931-)「題名不明」油彩
貫志朗(1933-2015)「題名不明」1971年、油彩 ほか
ほか13作家
※作家の生年順に記載
主に1980年以降に制作された作品を中心に、ヒロシマとの関連に作用する作品など
(企画展の出品作品を中心に)
マグダレーナ・アバカノヴィッチ(1930-2017)《KATARSIS》1985年、銅版画
チャールズ・ウォーゼン(1958-)《TUG》1987年、ゴム
伊藤隆介(1963-)《そんなことは無かった》2012年、映像インスタレーション
小沢剛(1965-)《無題(あなたが誰かを好きなように誰もが誰かを好き、で福島市の展示で参加してくれた福島市在住の子ども達の絵の模写)》2015年、油彩(19点組)、一部寄託
米倉大五郎(1975-)《A Piece of Waterfall 13》2019年、アクリル絵具、2kポリウレタン塗料、木製パネル
笹岡啓子(1978-)《PARK CITY》2008年、ゼラチンシルバープリント(2点)
長岡朋恵(1980-)《イタコのいるところ》2010年、釜・鉄・プラスチック
黒田大スケ(1982-)《彫刻家たち》2022-2023年、映像(15点組)
丸橋光生(1982-)《Behind The Color》2017年、ミクストメディア
沖中志帆(1985-)《Endless 0》2007年、映像
小宮太郎(1985-)《垂直で水平な風景を(撮る)》2017年、インクジェットプリント(6点)
児玉香織(1986-)《方眼紙と線》2011年、紙にインク
諫山元貴(1987-)《Objects #4》2018年、映像
久保寛子(1987-)《猿神》2016年、鉄・防風ネット
七搦綾乃(1987-)《小さな洞窟》2017年、楠
手嶋勇気(1989-)《AID#10》2020年、油彩
ほか
※作家の生年順に記載
当館が所在する広島県廿日市市をはじめ、広島県ゆかりの作家が制作した作品
(寄贈作品を中心に)
名柄正之(1903-1977)《ほゝづき》水彩
太田忠(1908-1971)《秋景》油彩
大谷一翠(1914-1996)「杓子」宮島彫
新延輝雄(1922-2012)《音戸の桜》水彩
景山淳吉(1923-2021)《碑B》1988年、油彩
赤松和彦(1927-2017)《相生橋》1996年、油彩
宇佐川良(1931-2020)《貯木場》1964年、油彩
松本真(1937-2018)《裸婦立像》1994年、油彩
松尾裕人(1948-1993)《無題》1987年、ミクストメディア
古田日出夫(1949-2007)《Plan》銅版画
山本美次(1949-)《風》2011年、油彩
丹田和宏(1956-2020)《Melencolia》2003年、油彩
ほか
※作家の生年順に記載(不明の場合は最後に記載)