WORKSHOP:ポートランド・パリシー・セッション / Portland Palissy Session

2024年4月21日(日)10:30-12:30

まちの色々な生き物・植物を記録するプレートづくり −地域の生物多様性をテーマとした対話と創造

近隣地域のために活動するアート団体「ザ・ポートランド・イン・プロジェクト」(以下、PIP)による、環境保全について対話の場をひらくワークショップ。PIPが活動するイギリスのストーク・オン・ トレントの町を離れ、広島の廿日市市でワークショップを開催するにあたり、世界的な地域課題である気候変動に関連した社会や生態系の回復をテーマにしていきます。参加者は近隣の生態系をリサーチし、それをセラミックのプレートに記録し自然回復について考えていきます。制作したプレートは「奇数ソックスとノード」展の会場に追加で展示予定(-6/30まで)。

ワークショップの流れ

1. ワークショップの紹介
2. 会場の外に出て植物や生き物を注意深く探していき、生き物は持ち帰らずにスケッチする
3. 見つけた植物について性質や歴史で知っていることを参加者同士で共有し、一人1つか2つを選び持ち帰る
4. 会場に戻り、持ち帰った植物の情報を本などで調べながら共同で一つのリストにする
5. 植物を粘土に押し当てて写し取ったり、茎の型やミミズなどのスケッチから造作し、用意してあるプレートに盛り付け完成させる。
6. 最後に出来上がったプレートを写真に撮り、メモをまとめ記録する。ワークショップで楽しかったことや今後の身近な生態系について参加者とお話して終了

※本ワークショップは、フランスの陶芸家ベルナール・パリシーによる理想的な自然界を表現したものと言われる装飾豊かな陶器を参考にしています。
※今回は焼成は行いません。出来上がりイメージは当日集まる植物によって異なりますのでお楽しみに。

参考写真:Portland Palissy Eco Report July 2023
参考写真:過去のワークショップ風景

ファシリテーター:ザ・ポートランド・イン・プロジェクト

ザ・ポートランド・イン・プロジェクト / The Portland Inn Project(以下:PIP)は、イングランドのストーク・オン・トレントで活動する、アーティストと地域住民が主導の芸術団体です。2016年にアーティストのアナ・フランシスとレベッカ・デイヴィスが住宅街の住民と共に設立しました。地域に不可欠な変化をもたらすために、芸術とコミュニティ主導の組織を作ることを使命とし、メンバーの住むストーク・オン・トレントの地域におけるコミュニティの結束、経済的、社会的、文化的な発展の促進と実現を遂行しています。

2023年には、アーツ・カウンシル・イングランドのナショナル・ポートフォリオ・オーガニゼーション(文化芸術や生態系の保護・発展を担う地域のリーダー)に選ばれました。

【活動・受賞歴】
2016年にArts Council Englandの助成を受け、ストーク・オン・トレントにある古いパブを改築するプログラムを開始。失われてしまったストーク・オン・トレント地域のコミュニティ施設の再建を目指し、建築家のGodson Egboの協力も受けて、地域住民と共に実行している。同年に Baxendale Architects と始めた仮設施設を作るプロジェクト ” Raise The Roof “は同年に” Architecture for the common good “として知られるThe RIBA MacEwen Awardの最終選考に残った。

2019年にBBC Stoke Make a Difference AwardsでCultural Champions of the Yearを受賞。

2019年からはLocal Trust Creative Civic Change programme の中で活動を続け、ポートランド・ストリート地域のために、年間を通じて地域に根ざした活動やスキルアップのプログラムを提供している。また、プログラムの提供にとどまらず、長期的な地域資源と建物のための資金集めも行っている。

https://www.theportlandinnproject.com/

参考写真:Portland Palissy Eco Report July 2023
参考写真:youth club プログラムの写真

アナ・フランシス | Anna Francis(PIP共同ディレクター)

アーティスト、リサーチャー。参加型アートの介入を通して、都市資源について議論し、再構築する場を創り出すことを目指している。英国スタッフォードシャー大学のファインアートと社会実践の准教授であり、AirSpace GalleryとThe Portland Inn Projectのディレクターでもある。ケント州カンタベリー生まれ(1978年)。1997年に英国ストーク・オン・トレントへ移り住み、現在はパートナーと2人の子どもとともにこの地に永住している。

レベッカ・デイヴィス | Rebecca Davies(PIP共同ディレクター)

ロンドン出身、ストーク・オン・トレント在住。イラストレーション、デザイン、パフォーマンス、イベントの領域を横断し、深く入り込んだ共同制作の実践を行っている。ターナー・コンテンポラリー、テート、サウス・ロンドン・ギャラリーの参加型プロジェクトを運営し、ホワイトチャペル・ギャラリーのコミュニティ・ワークショップのリード・アーティストを3年間務めた。アナ・フランシスと、2016年にポートランド・イン・プロジェクトCICを設立し、他のアーティスト、アート団体、住民と協力してコミュニティを改善し、古いパブの建物を改装した。このプロジェクトは、住民主導の変化を提唱し、その変化をリードし、公共サービスと協力するアートの重要性を唱えている。

基本情報

開催日

2024年4月21日(日)

時間

10:30-12:30

会場

佐原田集会所(当館より徒歩5分)、アートギャラリーミヤウチ周辺
参加者の方には別途集合場所や駐車場をご案内します。

参加費

500円
※ワークショップで制作したものは会場内で展示予定です。お持ち帰りできませんのでご了承ください。

対象

小学生以上

定員

15名

持参物
  • 植物を採取する際のビニル手袋
  • 植物を切るためのハサミ
  • ※ギャラリーから貸し出しや支給もありますが、ご自身の物を使われたい場合はご持参ください。

    備考
  • ワークショップは基本的に英語で行われます
  • 通訳が付きます
  • お申し込みフォーム

    ワークショップへのご参加は下記のフォームよりお申し込みください。
    フォームからの申し込みができない方はお電話またはEメールにてご連絡ください。

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