東 明|クウキであそぶ パラフーク!

2017年7月22日(土)-8月27日(日)

身体が風船になったように大きくなる!?

夏休み特別企画として、作家の東明(ひがし・あきら)を迎え、主に幼児・児童、その家族を対象とした参加・体験型の展覧会を開催します。
東明は、パラシュートの原理を利用し、柔らかなビニル素材を宙に放つと円錐形に変形、着地する《円錐パラシュート》や、大きな布地をまとい、腕を動かして空気を入れることで急に自分の身体が風船になったように大きく膨らむ《パラフーク》(膨らむ服)など、素材の変形、そして身体が変容するような感覚を遊びながら体験していく作品を多く発表しています。
今回の展覧会の中心作品になる《パラフーク》は、大人が着用し、身体が膨らんでいくような姿を観て楽しむほか、膨らんだ服の中には子どもたちが潜り込むことができます。他人と一体化する感覚、あるいは自分の身体が更に拡張していくような感覚もおぼえます。身近な素材や人物の変化、何気ない空気が巻き起こす現象が、一瞬にして驚きというエネルギーを生み出し、その場をどのように楽しむかの方法がいくつも溢れてくるようです。
布やビニル素材が膨らんだりしぼんだりと、形が定まることのない作品を通して、目に見えない空気を想像すること、そして参加者の身振りや気づきが会場の空気をつくりだし、様々なコミュニケーションがうまれることを期待します。

参考画像

てんとう虫プロジェクト『NEW HOME』展示風景(京都芸術センター) / 撮影:大島拓也 

東 明 / Akira Higashi

1974年広島県生まれ、京都市在住。1998年京都市立芸術大学彫刻専攻卒業。
最近の主な展示に、「Stepping into Fresh Snow」(アートコートギャラリー、大阪、2016)、「変身アート」(浜田市世界こども美術館、2014)、「ワタシを容作るモノ」(小山市立車屋美術館、栃木、2014)、「個展:てんとうむしプロジェクト05 NEW HOME」(京都芸術センター、2014)、「個展:夏のワークショップ・プロジェクト2013 なつのかくれが」(広島市現代美術館ミュージアムスタジオ、2013)、「個展:空間の巣」(プラザノース ノースギャラリー、埼玉、2012)など。他、ワークショップを国立新美術館(2017)など、各地で多数開催。身近な素材を使用し、鑑賞者が関わることで成立する作品を制作する。

基本情報

会期

2017年7月22日(土)-8月27日(日)

開館時間

11:00-18:00(最終入館は17:30)

会場

アートギャラリーミヤウチ 2F展示室

休館日

火・水曜日

観覧料(参加費)

無料

対象

どなたでも(小学3年性以下のお子さんは保護者同伴)

主催

公益財団法人みやうち芸術文化振興財団

後援

廿日市市教育委員会